復元の難しさ
先日I様から『持っている名刺を復元して印刷したい!』というご要望がありました。
私も少しはスキャンというか色々似せて作った経験もあったので、あまり深く実物を見ずにお世話になっている方のご紹介もあり『大丈夫ですよ!』という返事をしたのですが、
これが少々難しいことに気がつきました。
『フォント・ロゴ』タッチの再現
全貌はお見せすることはできませんが、一部だけ。
こういった『手書き風』のロゴや、フォント名が分からない特殊な形の文字を復元するのは時間と労力がかかります。
『Illustrator』の方法では
【オブジェクト > 画像トレース】 をした後に、【ダイレクト選択ツール】でパスを微調整が一般的ですが、あとは細かいところまで気を配る精神力のみ。
上手く画像トレースができない場合は、『Photoshop』などを使ってトレースしたい場所を『真っ黒』に。それ以外の場所を『真っ白』にするなど、はっきり明暗を分ければより鮮明なトレースが可能になります。
最後に
近いフォントを探したり、色味の再現も細かく調整したり。
それよりも当たり前なのですが、もう1つ難しかった点が。
『復元したい名刺を撮影した画像データでもらった』ことです。
コピー機などでスキャンしたものでなく、スマホ等で名刺を撮影して送っていただいたのですが、
・色味が撮影環境の場所によって変わっている
・真上から撮影できてない限り、ロゴやフォントに「角度」がついている
ので、もしこういった『復元』依頼があった場合は、『明度クッキリしたスキャンデータ』をいただくようにすればとても楽で確実な復元ができるようになりますのでご参考までに。